2023年8月23日

防災の日に備えを確認!災害時にも力を発揮するキャンプ用品!!

地震や台風といった自然災害の多い日本。生活は便利で快適になっているはずなのに、防ぎきれない災害がいつ起きてもおかしくありません。昨今のキャンプブームにより、キャンプを始める人が増えていますが、キャンプ用品は防災にも役立ちます!

今回はキャンプを趣味としてではなく、有事の対応力を高めるという観点から見てみたいと思います。自宅にあるもので、災害時に役に立つ用品はいろいろありますが、アウトドア・キャンプ用品は、特に頼れる味方でもあります!防災の日をきっかけに、災害時に使えるアウトドア・キャンプ用品を確認しながら、自宅にある備えの見直しをしてみましょう。
快適すぎる家や生活から離れて、キャンプをしてみませんか?

キャンプ

キャンプは防災訓練

自然による猛威は、予知できません。有事発生後の72時間は人命救助が優先され、生存者に支援が回るのはその後と言われます。その72時間、つまり3日間を不便な避難所や屋外で過ごさねばならぬ際、自分や家族、周りの人と生き抜く力が重要となります。そういう意味では、制約条件の多い中で活動するキャンプは、防災訓練も兼ねている活動であると言えます。

電気を使わない生活を経験しておくことがよい防災訓練になります。そうした環境下で周囲と協力する経験も有事の対応に役立ちます。混乱している状況下では、やることを整理したり指示したりして道筋を描く誰かと、それを確実に実行する人が必要です。これもキャンプにおいて培えるものですね。
電気などのインフラがない中で、手元にあるものだけで工夫して過ごす力が問われるキャンプですが、体温を保つ清潔な水や栄養源を確保するなどといった行動が、まずは大前提として行われることになります。
これは災害時における状況及びアクションと非常に似ており、キャンプの経験はそのまま災害時にも活きやすいといわれています。キャンプは、防災に対して非常に活用性が高いレジャーなのです。

災害時にあると役立つ!代表的なキャンプ用品

いざという時まで出番のない防災グッズも多いですが、アウトドアアイテムに関しては、キャンプに持ち出すことで、使い慣れておくことができます。
下記が、災害時に役立つ代表的なキャンプ用品の一覧です。

キャンプ用品

ランタン

災害時、灯りがあるということは、大きな安心を与えるものとなります。明るく長持ちするLEDタイプがおすすめです。電池さえ備えておけば、特別な燃料も必要もありません。
懐中電灯とランタンの機能を併せ持つものや、暗い中を出歩く際に役立つ分割式、両手を使えるヘッドランプなどが便利です。

ガスボンベとコンロ

救援物資の食糧の中には、お湯を使うものや温めが必要なものもあります。
ライフラインが断たれていても、ガスボンベとコンロがあれば煮炊きを行うことが出来ます!あたたかな料理や飲み物は、心も温かくしてくれます。

携帯電話充電用のモバイルバッテリー

緊急時だからこそ、連絡を取り合う携帯電話は必要アイテムです。そのため、モバイルバッテリーはもはや必需品と言ってもいいでしょう。毎日使うものだからこそ、携帯電話は欠かせません。

クーラーボックス

停電で困るのが冷蔵庫です。救援物資や食糧をストックしておくのに役立つクーラーボックス 。冷凍庫には常に保冷剤を入れておくようにしましょう。持ち運びを想定した場合、キャスター・ホイール付きだと便利です。

●避難所生活になった場合

テント

避難所生活になった場合、見知らぬ人同士が集う場の中、プライベートの確保は欠かせません。テントは、スペースも限られるのでコンパクトなドームタイプがいいでしょう。プライベート感とくつろぎを重視するなら、前室が付いているタイプがいいでしょう。

シュラフ

シュラフ(寝袋)はキャンプでは必需品です。気が張る避難生活では、睡眠は非常に重要です。睡眠の質が下がると疲労が蓄積し、体調不良に繋がります。
シュラフがあれば身体を保温し安眠を促進します。たくさんの荷物を持ち込む場合もあるので、コンパクトになるものがおすすめ。また、マットがあると地面からの底冷えや硬さを和らげ、身体の負担をより軽減してくれます。

ワゴン

たくさんの荷物を持って移動するのに、アウトドアワゴンが役立ちます。耐荷重100㎏のものもあり、子供を乗せて移動しても大丈夫ですね!

まとめて揃えておきたい、あると便利な備蓄品

上記以外にもあると便利な役立ちアウトドア・キャンプ用品もまだまだあります。まとめてストックして置いても安心ですね。
・使い捨ての食器
・医薬品
・ベビー用品
・簡易トイレ
・電池式アイテム/替えの乾電池
・ウェットティッシュ
・ペーパー類
・ウォータージャグ
etc…

地震や災害に備えて防災キャンプを体験してみましょう

各自治体主催が主催している「防災キャンプ」。さまざまな種類の防災知識を身につけるだけでなく、実際に体験することができます。

防災キャンプとは

防災キャンプとは、実際に避難所に泊まってみて、楽しく防災学習ゲームをしたり、体を実際に動かしながら、楽しく防災を学ぶことができる体験型防災訓練です。
キャンプをしたことが無くても、避難してみてはじめてわかる、自分に必要な備え。知識だけでなく体験すると、いざという時スムーズに動けるようになります。電気がない、水が足りない、そんな不便不自由を体験することで、乗り越える力、創意工夫する力が生まれます。

まとめ

キャンプの知識と経験は、趣味や娯楽だけではなく、災害時に必ず緊急時にも役立ちます。不便不自由さからの学び、小さなトラブルを解決していく経験は、災害時に問われる生き抜く力に直結しているかもしれません。
また、防災アイテムは、揃えるだけでは不十分です。使い方に慣れたり、経験を積んでおくことが、防災の観点からもおすすめです。より意識を高めるために、防災キャンプに参加してみるのも良いですね。

キャンプを味わいながら、防災時に役立つスキルを磨くという意識も持ってみてはいかがでしょうか。