2018年9月20日

年金だけで老人ホームに入居することは可能?制度や仕組みをうまく活用しよう!

老人ホームへ入居される際気になるのがやはり年金だけで入居できるのかという点です。ご本人やご家族への負担を考えるとなるべく年金だけで入居したいと考えますよね。経済的な負担を減らすための制度もいくつか存在しますので、対処法も含めてご紹介いたします。

年金の平均受給額を知ろう

皆さん貰える年金の額ってご存知でしょうか?厚生年金の平均受給額は14万円で男女で分けると男性はおよそ18~19万円女性が9~10万円と大きく差額が出ていることが分かります。あくまで平均値で、働いていた年数や給与の金額で受給できる額は当然変わってきます。国民年金の場合は5万円と給付額が少なくなっていますので将来の事を考えると貯金をしておく方が安心だという事が分かります。

老人ホームの相場っていくらなの?

低価格で入居できるとされる特別養護老人ホームの最低価格が6万円前後です。相場としては6~15万とされています。しかし入居の際に支払わなければいけない入居一時金の平均額が480万円前後となっていますのでまず貯金が無ければ入居は難しいです。その際は入居一時金がない施設や月額料金に分割して上乗せする施設を探す必要があります。

当然の事ですが入居金が少ない施設は競争率もその分高くなっていますので、入居できない場合が当然ありますので年金だけで老人ホームに入居するのはまず難しいと言えますね。

3つの対処方をご紹介

年金だけで老人ホームに入居するのは現実的ではないとご紹介しましたが、それでも年金額だけで生活しないといけない事もあるでしょう。そんな場合もしっかり対処法はございますので焦らずに自分にあった方法を探していきましょう。

  • 生活保護を利用しよう
    どうしても金銭的に厳しい場合は生活保護を受けるのも一つの手です。ただし生活保護を受けるためには様々な手続きやハードルがありますので、簡単に受けられる訳ではないという事を頭に入れておきましょう。
  • ケアハウス
    ケアハウスは自治体の援助により運営されており、入居にかかる費用が一般と比べれば安価で済む場合が多いです。また、年収が低い人ほど利用料が安くなる場合もあり年金だけで生活したい人にはオススメです。ただしこちらも競争率が高くなっていますので、注意しましょう。
  • 在宅ケア
    訪問ケアやデイサービスを使用するのも一つの手です。場合によっては在宅ケアを受ける方が負担が少ない事があります。

介護の自己負担を抑える制度を知ろう

「高額介護合算療養費制度」「高額介護サービス費制度」という入居者のご家族の負担を減らす制度があり知らないという方も多くいらっしゃいます。折角の制度ですのでしっかりと利用しましょう。

「高額介護合算療養費制度」は医療保険と介護保険の1年の自己負担額を算出し、一定の基準額を超えていた場合に返還される仕組みです。基準額は要介護者の年齢と収入によって細かく設定されていますので、詳しくは入居者のケースによって調べてみてください。

「高額介護サービス費制度」は介護サービスを利用した1割の負担額が1ヶ月の合計で一定の金額を超えていた場合に払い戻されるという制度です。こちらも負担の割合は収入に応じて変動がありますので詳しくは調べてみてください。

最後に

年金だけで老人ホームに入居するのは難しいという事が分かりましたが、受けるサービスを変えてみたり、支払い料金の返還制度をうまく活用していきましょう。貯金がないと老後が不安だという事もよくわかりましたので、近い将来不安なく生活を送ることを考えるとしっかり貯金をするのが何よりなのかもしれません。

今後老人ホームの利用者が増えることが予想されますので早めに入居者の方にあった施設を探してみたり、制度に関する知識を増やしておくといいかもしれませんね。