2020年1月31日

大規模修繕でも助成金が出る!?予算不足対策に役立つ制度をご紹介!

昨今マンションが数多く建築されていますが、それと同時に空室が目立つようになってきました。
その理由としてはマンションの築年数の古さや、耐震性の問題、機能性が劣るといったものが挙げられます。
マンションの資産価値を保つために大規模修繕を行いたいけど、修繕積立金ではとても賄えずに頭を抱えているオーナー様が多いのではないでしょうか。

そこで予算不足に役立つのが補助金や助成金制度です。一戸建ての新築やリフォームでは浸透してきましたが、実は大規模修繕でも補助金や助成金を受ける事ができるのです。
どのような制度があるのか、仕組みと共にご紹介していきます。

大規模修繕の補助金と助成金

まず補助金と助成金の違いはご存知でしょうか?
修繕費用の節約や満足度の向上に重要になってきますので、勉強していきましょう。

どちらも国や自治体が実施しており、細かい内容は異なりますが大まかな内容は同じになります。

・助成金は一定の条件を満たせば誰にでも支給される物
 └ 基本的に返済義務はありません

・補助金は応募して審査に通れば支給される物
 └ 基本的に返済義務はありません

という違いがございます。
補助金は応募期間が設定されていますので、期間内に必要な資料等を用意して応募する必要があります。
残念ながら令和元年度の補助金の〆切日は過ぎてしまいました。(令和2年1月31日まで)
ですが、令和二年度の予算案が閣議決定されましたので、いつ開始されるかは国土交通省のホームページを定期的に確認してみるといいでしょう。

補助金・助成金の種類って?

マンションの大規模修繕の費用は一戸あたりが高くつき、70~100万円前後が目安となります。
仮に50戸のマンションであった場合は単純計算しても3,500~5,000万円も必要になってしまいます。
銀行から融資を受けられた場合でも返済義務が発生しますので、オーナー様の負担が増えるばかりです。
補助金・助成金にも多数種類がございますので、一部ご紹介いたします。

  • マンション改良工事助成
    マンションの適切な維持管理を目的とした助成金。
    外壁の塗装やバリアフリー化などマンションの会長や修繕に対し一部を助成してくれます。
  • マンション耐震化推進事業による助成制度
    南海トラフが近いうちに起きると囁かれていますが、地震に強い都市を作るための助成金です。
    昭和56年以前の耐震基準法を基に建てられたマンションの耐震化を上げる事が目的とされています。
  • アスベストの調査費用および除去工事費用の助成制度
    アスベストの調査費用の一部負担と、調査結果によりアスベストが確認された場合は除去する費用の一部を助成してくれます。
  • 緊急輸送道路等沿道建築物の耐震診断補助事業
    災害時に避難や緊急活動、物資の輸送などの輸送道路を確保するための助成金です。緊急時に道路を塞ぐ可能性のある建物は改修工事の補助を行ってくれます。
  • 高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業
    省エネ対策の一環として、指定されている高性能建材を使用し、断熱改善率を満たすことにより、補助金が受けられます。
    アルゴンガスを含む二重ガラスや、断熱材がそれにあたります。
  • 断熱塗料・遮熱塗料を使った塗装工事
    こちらも上記同様自治体が指定した断熱塗料・遮熱塗料を使用し、エアコンの使用量を減らすための補助金です。
    外気の気温に左右されずに室内の温度を快適にすれば、各ご家庭の電気代も安くなりますので、マンションの売りになりそうですね。

資金の借り入れ前という条件の制度もありますので、各自治体の補助金や助成金をしっかり確認することが大切です。
そうしなければ払う必要のないお金まで払ってしまう恐れもありますので、注意しましょう。

エレベーターの後付けにも補助金は使えます

マンションにエレベーターを付けるとなると、管理組合で話し合う必要があります。
勿論低層階の方にはエレベーターなんて不要なわけですから、反対意見が出てしまうこともあるでしょう。

ですが、エレベーターの設置はバリアフリー化にもなりますので、既存ストック再生型の補助金を受ける事が出来ます。
ご高齢の方やベビーカーが必要なご家族もいらっしゃいますので、ぜひ補助内容を自治体でご確認ください。

最後に

いかがでしたか?
マンションの大規模修繕でも補助金や助成金はご活用いただけますので、
是非各自治体の内容をご確認いただき、ご自身のマンションが当てはまるかどうか調べてみましょう。
資金不足に悩まれている方はこれを機に資産価値の維持に乗り出しましょう!