2021年1月28日

マイホーム購入!一戸建てとマンションどっちがいいか迷っている方へ

人生において、1位2位を争う高額な買い物といえば「住まい」ではないでしょうか。その住まいを買うとなったときに一戸建てかマンションかの選択で多くの人が迷われるかと思います。自分のライフスタイルや予算などでどちらを選ぶかは人それぞれですが、今回のコラムでは、マンション住まいと一戸建て住まいの特徴を見ながら、それぞれの違いを認識して、理想としている物件探しの参考にして頂ければと思います!

一戸建てとマンションの違い

「一戸建てとマンションの違いって集合住宅か戸建て住宅かの違いだけなんじゃないの?」って思っている方、大間違いです!構造はもちろん、設備や広さ、近隣住民との関わり方など、様々な角度から見て一戸建てとマンションの違いをご紹介します♪

構造

一戸建てとマンションの大きな違いは、建物の構造です。マンションでは、一般的に「鉄筋コンクリート造」「鉄骨鉄筋コンクリート造」で建てられることが多いです。一方、一戸建ての場合は、さまざまな工法、鉄筋コンクリートや鉄骨を用いて建築するありますが、「木造」が基本となっています。

耐久性

どちらの建物も月日の経過とともに劣化していきます。税制上からみると、鉄筋コンクリート造のマンションの耐久年数は40数年。木造住宅の一戸建ては20数年。その差は約20年もの開きがあります。でも、定期的なメンテナンスによりこれ以上長く住むことはできます。なお、中古戸建て住宅に係る建物評価について国土交通省の指針があります。詳しくはこちら>>国土交通省「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針のポイント」より

広さや間取り

マンションの場合は部屋間の移動がしやすいワンフロア―の間取りで設計されている物件が多いです。一方で多くの一戸建ての場合は1階と2階といった複数のフロアに分かれて建てられています。土地の狭い場所では3階建ても多くなりますが、縦を利用して部屋数を確保することができるので、家族間でもプライバシーを確保しやすい生活ができます。

設備

部屋内の設備においては、どちらもシステムキッチンや床暖房、浴室乾燥機などといった設備は一般的になっているので、それほど差はないでしょう。しかしマンションでのメリットを挙げるならば、共有部分での設備が充実している場合が多く、24時間いつでも出せるゴミ置き場、コミュニティスペース、宅配ボックス、インターネット設備などが完備されています。

セキュリティ

防犯対策としては、一戸建てはマンションと比べて手薄になりやすいといえます。戸締りだけでは防げないこともあり、外出時は、全ての部屋の窓の戸締りを忘れないようにしなければいけません。一方、マンションでは、オートロック、防犯カメラ、管理人室などがあり何重ものセキュリティ対策を行っているので、比較的安心して生活できます。

ご近所さんとのコミュニティ

マンションでの暮らしは、ひとつの建物内に複数の世帯が住む、近隣世帯との共同生活となります。隣戸がすぐ近くにあるので、一戸建てよりも近所に対する配慮が必要になります。また、管理組合への加入は義務付けられています。一方、一戸建てでは独立性が高くプライバシーが確保されやすいです。自治会や町内会の加入は任意としている地域が多いようですが、地域によっては加入していないと、ゴミ集積場の利用ができないといったこともあるようなので、あらかじめ確認しておきましょう。また、災害があった場合は孤立しやすい傾向にあるので、自治会へ加入していなくてもご近所にはどんな人が住んでいるのか把握しておくだけでも安心ですね。

防音・騒音

マンションを敬遠する人の多くには、騒音問題があります。一戸建てであれば、上下階は自分たちしか生活していないので、どんなに子供が走りまわっても、物を落としても気にする必要がありません。しかし、隣の家が近接しているお宅は生活音が聞こえるので、配慮が必要な場合もあります。

価格面での比較

一戸建て、マンションの販売価格は大きさや立地条件そして、施工する会社によっても価格は違ってきますので、どちらが高い安いは言えません。複数戸売り出されるマンションの価格では手が出しやすい価格になっているものもありますし、駅から離れた一戸建ても手が出しやすい価格帯になっています。ここでは資産価値と購入後の管理費用の違いについてご紹介します。

資産価値

一戸建ての資産価値は、土地と建物で決まります。どんなに古くなっても土地部分は劣化するわけではないので、土地としての価値は残ります。しかし、マンションの場合は1住戸あたりの土地の所有割合が低いため、ほとんどが建物の価値で決まります。耐久年数の所で触れましたが、税制上から見るとマンションでは40数年年、一戸建てでは20数年年の耐久性があるとされていいます。10年~20年以内に売却するならマンションのほうが建物のみの資産価値は高くなる傾向があり、逆に50年以上経過すると、建物の価値はなくなってしまい、土地の価値がある一戸建てのほうが資産価値が望めるかもしれません。

税金

一戸建て、マンションどちらを購入するにしても固定資産税と都市計画税は支払う必要があります。毎年1月1日時点で不動産を所有している場合は、課税されるのですが固定資産税評価額を基準に計算されています。これは、一戸建てでもマンションでも計算方法は同じです。

<固定資産税>
固定資産税=固定資産税評価額×1.4%
固定資産税評価額は各自治体が定めた土地や建物を評価した金額なので、所在地や形状、大きさ、建物の材質などによって違ってきます。また、耐久性や資産価値と関係があり、マンションは約40年間ゆっくりと評価額が減っていきますが、一戸建ては約20年と早いので、長期間支払う事を考えると一戸建ての方が安くなります。

<都市計画税>
都市計画税=固定資産税評価額×0.3%
都市計画税は都市計画法によって都市計画区域内のうち、“市街化区域”と指定された地域に所在する土地と建物が対象になる税金です。固定資産税とは違って、都市計画税はかかる地域とかからない地域があります。ご自分の住まいが市街化区域かどうかを調べるには、自治体のホームページや窓口で確認できますが、わかりにく事が多いので、購入前に不動産屋さんに確認するといいですね。

管理費用

マンションの場合、管理費や修繕積立金は必ず支払う必要があります。築年数が増加していくと、修繕にかかる費用も増えていくので、積立金の額が増える可能性もあります。一方、一戸建ては全て自分で建物を管理しなくてはいけません。しっかりと計画的に貯蓄しておく必要があります。

まとめ

一戸建て、マンションの特徴を確認しやすいようにまとめてみました。

 マンション
一戸建て
構造鉄筋コンクリート造
木造
耐久性約40年
約20年
広さ・間取り部屋間の移動がしやすい
複数階に分かれているがプライバシーが確保できる
セキュリティ何重もの対策が取られている
戸締りだけでは防げない場合もあり
防音・騒音上下階や隣戸には配慮が必要
独立性は高いが、家が近接している場合などは配慮が必要
コミュニティ管理組合に加入義務があるが、近所世帯とのつながりが強い
プライバシーが確保されるが、災害があった場合は要注意
管理費用管理費・修繕費積立
自分で貯めておく必要がある
駐車場毎月払い敷地内に駐車できるため負担なし
土地の価値マンション全体で考慮するため少ない
価値は残る
建物の価値約40年でなくなる約20年でなくなる
固定資産税支払う必要がある支払う必要がある
都市計画税
地域によってかかる地域とかからない地域がある地域によってかかる地域とかからない地域がある

最後に

マンションに住むか、一戸建てに住むかを決めるには、今後どのような暮らしをしたいのかなどライフプランについて、ある程度考えることが大切です。 どちらが良いというのは人それぞれ違うものです。大切なのは長く住む上で必要となる「住み心地」ではないでしょうか。住む人の家族構成、居住年数、立地、価格によっても選択する物件が違ってくるので、十分に検討してみて下さいね。