一人暮らしをする際、住みたい場所や予算の都合で、少し狭い部屋を検討することもありますよね。限られたスペースではありますが、工夫次第で快適な空間をつくることは十分に可能です。
狭い部屋で暮らすことには、メリットもデメリットもあります。ここでは、心地よく快適に暮らすためにできる工夫やコツ、レイアウトのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
狭いと感じる部屋の広さとは
部屋の広さに対する感じ方は人それぞれですが、一般的に一人暮らしで最低限必要だとされる広さは6畳(約10㎡)程度とされています。そのため、居室スペースが6畳を下回る広さの場合、多くの人が狭いと感じやすいと考えられます。
もちろん、荷物の量やライフスタイルによっても必要な広さは変わってきます。引越し後の暮らしをイメージして、自分にとっての快適な広さを考えてみましょう。
狭い部屋で暮らすメリット
まずは、狭い部屋で暮らすことのメリットを見ていきましょう。
家賃や光熱費などの費用を抑えられる
一般的に家賃は部屋の面積に比例する傾向があります。同じエリアや駅からの距離、築年数が同程度の物件で比べた場合、6畳を下回るような狭い部屋は家賃が低く設定されているケースが多く、毎月の固定費を抑えることができます。
また、空間が狭い分、冷暖房の効きが早いのもメリットです。光熱費の無駄が出にくく、経済的な負担を軽減できます。
掃除や整理が楽
部屋が広いと床の掃除だけでもひと仕事ですが、狭い部屋ならその手間も最小限で済みます。動線が短いため、家の中での移動もコンパクトに済み、効率的に作業ができます。
物理的に置ける物が限られるため、物が散らかりにくく、自然と片づけが習慣化しやすいのもポイントです。
シンプルな暮らしができる
収納スペースが限られているため、多くの物を持つことが難しくなります。狭い部屋での暮らしは、自分にとって本当に必要な物を見つめ直し、物を減らすきっかけになります。
ミニマムな暮らしやシンプルな暮らしをしたいと考えている人には最適な環境と言えるでしょう。
狭い部屋で暮らすデメリット
一方で、いくつかのデメリットも存在します。対策とあわせて理解しておきましょう。
圧迫感がある

物理的な空間の狭さは、心理的な圧迫感につながることがあります。壁との距離が近く、視界が制限されるため、なんとなく落ち着かないと感じる人もいるでしょう。特に窓が少ない、または小さい部屋は、視線が抜ける場所が少なく、圧迫感を強く感じがちです。
内見時には、窓の位置や数にも注目し、開放感が得られるかどうかを確認することが大切です。
収納が少ない、または無い場合がある
狭い部屋は、備え付けの収納が少ない、まったくないといったケースも珍しくありません。収納を別途用意すると、居住スペースを圧迫してしまう点に注意が必要です。
家具の選択や配置が制約される
置ける家具のサイズや数に限りがあるため、レイアウトの自由度は低くなります。気に入ったデザインの家具があっても、サイズが合わずに断念したり、生活動線を確保するために配置が制限されたりする可能性があります。
狭くても快適に暮らすコツや工夫
デメリットを解消し、狭い部屋を快適な空間に変えるための具体的なコツをご紹介します。
家具は低めでコンパクトなものを選ぶ
狭い部屋では、背の高い家具を置くと圧迫感が強くなるため避けるのが無難です。
家具は背の低いものを選びましょう。ソファやテーブル、収納棚など、全体の高さを揃えると、部屋がスッキリと広く見えます。視線を遮るものが少なくなるため、圧迫感が和らぎ、空間全体がスッキリと広く見えます。
使わないときはしまっておける折り畳み式の机や椅子を活用するのもおすすめです。
また、壁際に家具をまとめると空間に余白が生まれ、効果的に部屋を広く見せられます。
壁と天井など空間を活用できるインテリアを選ぶ
床面積が限られているからこそ、壁や天井のスペースを積極的に活用しましょう。例えば、壁にウォールシェルフを取り付けて小物を飾ったり、天井からモビールやグリーンを吊るしたりすれば、床をふさぐことなくおしゃれな空間を演出できます。
賃貸物件の場合、画びょうのピン程度の穴は通常の使用の範囲内とされることが多いですが、くぎやネジなどの大きな穴は原状回復を求められる可能性があるため、事前に契約内容を確認しましょう。
ベッド下の広い空間も活用できる収納一体型のロフトベッドなどを選ぶのも有効な手段ですが、背の高い家具なので圧迫感に注意して選びましょう。
また、間接照明で壁面を照らすと、部屋に奥行きが生まれ、雰囲気のある仕上がりになります。
持ち物は必要最小限に抑える

快適な空間を維持するためには、持ち物の量をコントロールすることが不可欠です。どんな暮らしがしたいか、本当に必要な物だけを考えれば、収納場所を増やす必要がなくなります。
限られた収納を最大限に活用するために、ベッドの下に収納ボックスを置いたり、クローゼットの扉裏に吊り下げ収納を取り付けたりと、デッドスペースを有効活用する工夫も効果的です。
まとめ
狭い部屋での暮らしは、一見不便に感じるかもしれません。しかし、工夫次第で快適な空間をつくり、家賃や光熱費を抑えながら、シンプルで心地よい暮らしを実現できます。
紹介したアイデアを参考に、あなただけの快適な空間をつくってみてくださいね。





