2020年7月21日

在宅介護はもう無理かも・・。じゃあ、どうやって介護施設をさがす?

今まで育ててくれたご両親を感謝の気持ちで自宅で介護してきたけれど、だんだんと老いていくのを目の当たりにし、毎日自宅で介護するには、身体・精神面に無理だと感じる時もあるかと思います。
介護される側もする側も深刻な状況を招く前に適切な介護ができるように、対処法や公的な支援制度、介護施設・老人ホームについて紹介していきます!
今回は在宅で介護する側にスポットを当て、家族みんなが幸せに日々暮らせていけるように一緒に学びましょう!

自宅での介護の限界

介護の仕方や介護される側の症状により様々なケースがあるため、「限界」を感じる理由も違ってきます。
例えば、以下のケースで介護する側が限界と感じています。

・毎回の排せつケアや食事の介助に何時間も費やす。
・本人のわがままに耐えられなくなる。
・介護が原因で介護離職せざるを得なくなる。
・夜間のおむつの交換や、認知症で昼夜逆転してしまっている方の対応のために家族が毎晩起きる生活。

この不眠や睡眠不足が、家族を肉体的にも精神的にも追い込み、介護の限界を感じさせる大きな要因になっている場合があります。

在宅介護をやめる、見直すきっかけ

在宅介護に限界を感じても、もう無理だと家族が判断するタイミングってなかなか難しいですよね。でも、介護される側の症状は少しずつ変化していきます。
介護する側も高齢の場合には、老老介護になり共倒れになってしまう可能性もあるので、早めに先のことを考えながら解決方法を探してみましょう。
介護する側が体調がすぐれなかったり、寝れないなど、明らかに以前とは異なる体調の変化を感じたら、無理をしている証拠です。
在宅介護の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
長時間の介護はお互いに要望がうまく伝わらなかったり、蓄積したストレスをぶつけてしまいがちです。虐待や介護放棄そして無理心中など悲しい結果になる前に見直すきっかけとなるように、介護の悩みを周囲に相談してみましょう。

支援制度・ケアプラン・介護サービス

まずは相談

介護についての悩みや負担に感じている事を改善するために、ケアマネジャーや地域包括支援センターなどの相談窓口を活用してみましょう。無料で相談することができます。
また、ケアマネジャーや訪問ヘルパーと気軽に話せる間柄になっていると、悩みや思いを共感してもらえて、気持ちが楽になることもあります。

ケアプラン

40歳以上が加入し保険料を納めている公的介護保険を活用し、ケアプランの見直しを行うことも重要です。
介護する側の負担を減らすこと、一時的に介護から離れられる時間を作ること、支援サービスを受けることで在宅介護のストレスが少しでも減らせるかもしれません。
要介護認定を受けて「1割または2割、3割」の利用料を支払うことで、「現物給付」による介護サービスを受けることができますので、 ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみましょう。

介護サービス

介護の支援サービスには、以下のようなものがあります。

デイケアやデイサービス
デイサービスは、通所を通して食事や入浴、排泄介助などを受けられるもので、デイケアではそれらのサービスに加え、リハビリなどの機能訓練も受けられます。
どちらも介護される側は1日もしくは半日程度、施設を利用することができるので、介護する側は休息をとる時間を持てるメリットがあります。

ショートステイ
ショートステイは、施設への宿泊を伴う介護サービスのことです。数日から最長で30日間まで利用できるため、介護する側の負担軽減や体調不良などに伴う状況をサポートしてもらえます。

訪問看護・介護
訪問看護や介護では、看護師やホームヘルパーなどが直接自宅を訪問し、介護する側の状況に合わせて介助や医療管理などを行うものです。

さまざまなサービスを活用して負担軽減を行うことが可能ですので、ケアマネージャーに相談してみましょう。
しかし、介護サービスを活用しても介護から完全に開放されるものではないため、それでも負担に感じる方もいるかと思います。その時は介護施設への入居の検討も視野に入れましょう。

介護施設の情報を集める

介護に限界を感じる前の、まだ在宅介護でも大丈夫だと思っている間に動いても大丈夫。早すぎることはありません。
「近所にこんな介護施設があるんだな」「月々の価格はいくらぐらいか」など知っておくだけでもいいかと思います。気になる介護施設があれば、見学してみて「こういう介護施設だったら家での環境よりいいかもしれない」と感じるかもしれません。もし入居となった場合は、本人の意思が最も重要ですが、家族が介護施設見学をしてみてどう思ったかも同じくらいに大事です。介護施設入居が在宅介護からの逃げ場所ではなく、本人にとっての生活環境を考えた結果だと思うことができれば、家族も納得できると思います。

ヤマダ不動産では全国のさまざまな種類の介護施設をご紹介させて頂く事が可能です。ご相談から紹介、入居にいたるまで、お手伝いさせて頂きます。ぜひご連絡お待ちしております。

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最後に

だんだんと症状が変化する事に、家族は不安を感じると思います。今までできた事が出来なくなり、消極的にもなって本人にも家族にもストレスが生じますよね。
でも、周囲に相談やサポートしてもらう事により、その不安な気持ちが少しでも楽になるかもしれません。
支援制度、介護サービスをうまく利用しながら、本人と家族みんなが幸せに暮らしていける介護のかたちを作っていってはいかがでしょうか。